いますぐ実践! Linuxシステム管理

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いますぐ実践! Linux システム管理 / Vol.073 / 読者数:902名

こんばんは、うすだです。

わが家は、よめも子どももアトピーなので、花粉には敏感です。

一般のご家庭ですと、スギ花粉が出回る春が、 花粉の時期にあたるのではないかと思いますが、わが家では、秋も、春と同様、 花粉の攻撃をかなり受ける季節として、おそれられています。

今年は、8月末くらいから、子どもの顔がみるみる赤くなり、 くしゃみや鼻水が出るようになってきました。
皮膚の調子も、2人とも下降の一途をたどっている気がします。

さて、わたしは、2人とは違い、アレルギー体質とやらとは無縁の体をしています。 何を食べても、何をしても平気です。申し訳ないです。

と思っていたのですが、ここ数日、くしゃみがものすごく出ています。
最初は風邪かな、と思っていましたが、だるくもならなければ、 熱も出ていませんので、風邪ではないようです。

うーん、そういうのとは無縁の体だと思っていたのですが…。
いや、春の花粉症は、知らぬ存ぜぬで押し通しましたので、知らないふりをして、 今回もしらばっくれてみようかと思います。

…相変わらずよくわかりませんが、今週も、はりきってまいりましょう!

今週のお題 - コマンドラインを使いこなす / フォーエバー

というわけで、先週、コマンドライン上であれやこれやする方法を、 簡単にご紹介しました。

Vol.072 - コマンドラインを使いこなす
http://www.usupi.org/sysad/072.html

 

今週は、その続編です。

…安直ですね。ネタ切れですかね。

いやいやいやいや、さらに複雑な操作を、コマンドライン上でスマートにこなせば、 気難しい上司や先輩の見る目も変わります。たぶんですが。


まずは、簡単なところからはじめてみましょう。
時刻を延々と、2秒毎に出力してみたいと思います。

繰り返しの処理を行わせるには、while 文を使います。
while 文は、指定した条件が真である限り、繰り返し処理してくれます。
ここでは、常に真になるように指定して、無限にループしてもらいます。

sh 系の場合は、以下のように実行します。
(例によって例のごとく、% や > は、シェルのプロンプトです。)

  % while [ 1 ] ; do
  > date
  > sleep 2
  > done
  2006年  9月 17日 日曜日 18:07:07 JST
  2006年  9月 17日 日曜日 18:07:09 JST
  ...

csh 系の場合は、以下のように実行します。

  % while ( 1 )
  > date
  > sleep 2
  > end
  2006年  9月 17日 日曜日 18:12:20 JST
  2006年  9月 17日 日曜日 18:12:22 JST
  ...

さて、これでなにが嬉しいかと言いますと…

わが家が契約しているプロバイダは、 インターネット上のマシンと TCP のセッションを確立しても、 一定時間そのセッションにパケットが流れないと、 セッションを強制的に切断されてしまいます。
しかし、たとえば、SSH で外のマシンに遠隔ログインし、 ログイン状態をキープしたいと思ったら、上記を実行するのです。 そうすると、パケットが定期的に流れるため、切断されずにすみます。

そんな理由で、わたしは、しょっちゅう実行しています。


次に、とあるディレクトリにあるファイルの数を、 定期的に数えてみたいと思います。
なにに使うんじゃ、と言われそうですが、 あるプロセスがファイルの変換処理を行っている最中に実行すると、 途中経過がわかって便利なんです。
…ほ、ほんとですよ。実際の状況は微妙に異なりますが、実質同じです。

まずは単純に、5秒毎に、AVI ファイルを ls コマンドで表示します。
sh 系の場合は、以下のように実行してみましょう。

  % while [ 1 ] ; do
  > ls *.avi
  > sleep 5
  > done

csh 系ですと、以下のようになります。

  % while ( 1 )
  > ls *.avi
  > sleep 5
  > end

これでもいいですが、ファイルの数が多いときに、わかりにくいですね。
変換するファイルの数がある程度わかるなら、ファイルの数を出力させたほうが、 わかりやすいのではないでしょうか。
というわけで、AVI ファイルの個数だけを出力してみましょう。(sh 系)

  % while [ 1 ] ; do
  > ls -1 *.avi | wc -l
  > sleep 5
  > done
  1
  2
  2
  ...

数字だけになって、わかりやすくなりました。
もうちょっと欲を出して、時刻も出力してみましょう。(sh 系)

  % while [ 1 ] ; do
  > echo `date +%r` : `ls -1 *.avi | wc -l`
  > sleep 5
  > done
  午後11時39分16秒 : 5
  午後11時39分21秒 : 6
  ...

変換のペースもなんとなくわかって、よろしいのではないかと思います。


最後も、やっぱり while 文を使いますが、今度は、 決められた回数だけ繰り返し処理をさせてみたいと思います。
たとえば、音楽 CD から WAV ファイルを作りたいとしましょう。
WAV ファイルの変換には、ここでは cdda2wav コマンドを用います。

  % cdda2wav -t 1 track1.wav

上記を実行すると、1曲目を track1.wav で保存します。
1曲だけならいいですが、これを、たとえば 1〜10曲目まで繰り返すとなると、 手動で実行するのはちょっと面倒です。

sh 系の場合は、以下のようにすると、楽ができます。

  % loop=1
  % while [ $loop -le 10 ] ; do
  > cdda2wav -t $loop track${loop}.wav
  > loop=`expr $loop + 1`
  > done

1〜10曲目を、WAV ファイルに変換してくれます。
while の括弧内にある -le ですが、A -le B だと、A が B 以下なら真になります。 つまり、$loop が 10 になるまで、繰り返すわけですね。
変数 loop のインクリメントには、expr コマンドを用いています。

csh 系の場合は、以下のようになります。

  % set loop=1
  % while ( $loop <= 10 )
  > cdda2wav -t $loop track${loop}.wav
  > @ loop++
  > end

csh ではC言語ライクに書けますので、条件式に不等号を用いることができます。 変数 loop のインクリメントも同様です。


以上、先週に引続き、コマンドライン上で、 ちょっと複雑なことをやってみましたが、いかがでしたでしょうか。

あれ? よく見ると、今週は、while 文しかやっていないですね。
でも、まあ、便利ですし、よく使うので、ゆるしてください。

先週やったものも含めて、いろいろ試行錯誤して試していただければ、と思います。

宿題の答え

先週の宿題は、

  コマンドライン上で、カレントディレクトリにある HTML ファイルを、
  テキストファイルに変換してください。

でした。

HTML からテキストへの変換は、w3m を用いれば、できます。

  % w3m -dump HTMLファイル > テキストファイル

sh 系では、以下のようにすれば、一括変換できます。

  % for file in *.html ; do
  > w3m -dump $file > `basename $file .html`.txt
  > done

csh 系では、以下のようにすれば、一括変換できます。

  % foreach file (*.html)
  > w3m -dump $file > ${file:r}.txt
  > end

sh では basename を使って逃げていますが、sh の範囲内でできそうでもあります。 (ご存知の方は、ご教示くださいまし。)

今週の宿題

今週の宿題は、

  カレントディレクトリにある AVI ファイルの数を定期的に出力して、
  それがある数に達したら終了するものを、コマンドライン上で実行して
  みましょう。

です。

監視するファイルが全部できたら、監視する必要がなくなりますよね。
ファイルの数がある数に達したら、while 文の条件が偽になるようにすれば、 よさそうです。

あとがき

最近のソフトは、自分とこのサイトを定期的に確認して、新バージョンがあると、 ご丁寧に知らせてくれるようになってますよね。

Firefox なんかは、自動的にアップデートまでしてくださいます。
拡張機能が対応しているかどうか、拡張機能に新バージョンがないかどうかなども、 勝手にチェックしてくれますね。

ああぁ、便利な世の中になりました。

そこで、ふと、思いました。
WWW サーバ上に置いて使っている CGI のスクリプトなども、 自動アップデートの機能を入れたら、楽なんじゃないでしょうか。

もちろん、いきなり差し替えるのは危険ですので、テストコードを入れておいて、 ちゃんと動作したら差し替えるようにします。

CGI の起動時にチェックするのがイヤなら、cron でチェックさせれば、 お好みの頻度に設定できますよね。

 

…てなことを、数週間前くらいに思いつき、脳内で盛り上がったりしたのですが、 それをやる勇気が出なくて、現在に至っております。

やる気と勇気が出たら、それっぽいものを作ってみたいと思います。
すでに作られた方、そんなようなものをご存知な方は、ご連絡をいただけますと、 幸いです。(作らなくてすみますので…)

 

まあそんなことはどうでもよくって、明日も休みですね。ひゃっほう。
お互い、しっかり休養をとって、火曜日からの戦いに備えましょう。

 

今週も、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また来週に、お会いしましょう!

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