いますぐ実践! Linuxシステム管理

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いますぐ実践! Linux システム管理 / Vol.041 / 読者数:667名

こんばんは、うすだです。

ご無沙汰致しております。
そして、あけましておめでとうございます。

昨年2月にこのメルマガを始めて、なんやかんやでなんとか発行をし続け、 2006年を迎えることができました。
これもひとえに、解除せず読み続けてくださる、みなさまのおかげです。

ありがとうございます。ありがとうございます。
今年も、なるべく休まず、毎週発行する意気込みで、がんばります。
よろしくお願いします。

さて、しょっぱなから私事で恐縮ですが、年末年始に、太りました。
…暴飲暴食が原因なのは、誰の目から見ても、明らかです。
まあ、この時期に太らないひとなんていないだろう、という気もするわけですけど。 (くやしいので、いないということにしてしまいたいのです。)

やせなければ…などと思いながらも、なぜひとは必要以上に食べてしまうのか、 ということについて、少し考えてみました。
すると、ふと、思い当たることがありました。

それは、熱中できることがないときではないか、と思うのです。

何かに熱中しているときは、意識が全部そちらにとられて、 食べることも忘れてしまうことがあります。(私はありませんが。)
しかし、ヒマだなーなんていうときには、空腹を敏感に察知しますので、 食欲を満たすことを優先し、ぱくぱく食べて、 太ってしまうのではないか…と思うわけです。

ああ、なんか、新年から当たり前のことを書いていますね。
ま、それはさておき、今年は、食べることを忘れるくらい熱中することのできる、 こゆい年にしたいと思います。

ま、そんなわけで、今週も、はりきってまいりましょう!

今週のお題 - メーリングリストを作る

今や、電子メールは、当たり前すぎる意志伝達手段となりました。

昔は、同じ職場なのにメールでやりとりしてるのはおかしい、 などと言われることもありましたが、今やそれも笑い話ではなくなりました。

さて、お仕事をしていますと、社内の方々とも、 メールであれやこれやとやりとりをすることが、しょっちゅうあります。
でもって、特定のグループの方々と、メールのやりとりをするときに便利なのが、 メーリングリストですよね。

とあるメールアドレスにメールを送信すると、 そのグループに属する方々へメールが届くという、大げさに言うと、 夢のような仕組みです。

そんなメーリングリストを、部内のちょっとしたやりとりのために、 自前の Linux サーバで実現できると、便利ですよね。ね。ね。

というわけで、今週は、お手軽なメーリングリストを、作ってみます。

ただし、すでにメールの送受信の設定がされている、という前提です。
(そうでないと、確認も利用もできませんので…。)

では、本題に入ります。

今回使用するファイルは、エイリアスファイルです。

普通の環境では、エイリアスファイルは、/etc/aliases です。
ですが、ご使用の MTA (メールを配送するソフト - 具体的には sendmail や postfix などです) の設定によっては、違う可能性があります。
念のため、MTA の設定をご確認ください。

で、このファイルは、ローカルユーザ宛に送信されてきたメールを、 別のひとに転送したり、コマンドに渡して処理させたりするためのものです。
エイリアスファイル自体はテキストファイルで、1行につき以下のエントリが、 延々と記述されています。

  ローカルユーザ名: 転送先(あるいはコマンドやファイルなど)

例えば、root 宛のメールを usu@usupi.org に転送したい場合は、 以下のエントリを追加します。

  root: usu@usupi.org

そして、エイリアスファイルを変更したら、 newaliases というコマンドを実行する必要があります。
これを実行しないと、変更が反映されませんので、ご注意ください。
(MTA が sendmail や postfix の場合です。exim では不要です。)

  # newaliases

念のため、root 宛にメールを送信して、確認してみましょう。

  % echo "This is a test mail" | Mail -s test root

また、, で区切って、複数の方々へ転送することもできます。
例えば、root 宛のメールを、 ローカルユーザの edward と alphonse と winry に転送したい場合は、 以下のエントリを追加します。
(追加したら、newaliases を、忘れずに実行してください。)

  root: edward, alphonse, winry

あ、というわけで、ほぼメーリングリストが実現してしまいました。
実は、左側のローカルユーザ名は、実在しなくてもかまいません。
ですので、例えば、edward, alphonse, winry がメンバの、 admin というメーリングリストを作成するには、以下のエントリを追加します。
(追加したら、newaliases を、忘れずに実行してください。)

  admin: edward, alphonse, winry

これで、めでたく、お気軽なメーリングリストができました。
(お気軽とはいえ、これがメーリングリストの基本系、本家本元です。)

ただ、メンバ変更のたびに newaliases を実行するというのは、 ちょっと手間ですよね。
そんな面倒臭がり屋な方々のために(?)、 メンバを直接エイリアスファイルに記述せず、別のファイルに分けてしまうことで、 newaliases の実行を省略する方法があります。

以下のようなエントリを追加することで、メンバの記述を、 別のファイルに分けることができます。(: の位置や数に、ご注意ください。)

  ML名: :include:MLメンバの格納されているファイルの絶対パス

例えば、admin メーリングリストのメンバを、 /var/spool/ml/admin に記述する場合は、以下のエントリを追加します。
(このときは、追加後に newaliases の実行が、必要です。)

  admin: :include:/var/spool/ml/admin

/var/spool/ml/admin には、1行につき1つのアドレスを書いておきます。
例えば、前述と同じメンバを登録するなら、/var/spool/ml/admin の内容を、 以下のようにしておきます。

  edward
  alphonse
  winry

以降、メンバ変更が必要になった場合、 /var/spool/ml/admin を編集するだけよくなります。 newaliases の実行は不要です。楽ですねー。

以上、メーリングリストの作り方を、ご紹介しました。

ただ単に、複数の方々へメールが送信されるだけですが、使ってみると、 意外と便利です。まずは、試してみて、よさそうでしたら、 社内の方々にお知らせするなどして、積極的に使ってみましょう。

サブジェクトに連番をつけたり、アーカイブしたり、 部外者からのメールをシャットアウトしたりなど、凝ったことをしたくなったら、 FreeML などの外部のサービスを利用したり、 fml や majordomo などを導入する必要があります。
そんなときは、自力でがんばってください。:-)

宿題の答え

先週の宿題は、ありませんでしたー。

今週の宿題

今週の宿題は、

  エイリアスファイルにメンバを直接記述するより、別のファイルを使用
  した方がよい理由を、考えてみましょう。

です。

管理の方法や頻度などを考えてみれば、いくつか思いつくと思います。
直接記述した方がよい場合も、あるかもしれませんね。

あとがき

年末年始の間、Ruby on Rails を試していました。

Ruby on Rails
http://www.rubyonrails.org/

ご存知の方も多いと思いますが、いちおうご説明しますと、Ruby で記述された、 Web アプリケーション・フレームワークです。

データベースを使った Web アプリケーション、となると、 データベースへのアクセスやら、HTML やら、 いろいろ作らないといけないものがあると思います。

しかし、Ruby on Rails は、決まりごとをあらかじめ設けることで、 大半を自動的に実装してくれます。
ですので、おおげさに言うと、数十分程度の時間で、 データベースによる Web アプリケーションを作ることができてしまいます。

というわけで、私も、VineLinux 3.2 上で、試してみました。
新しいバージョンの Ruby を入れ直したりなど、前準備には時間がかかりましたが、 雛型をもとに、見た目などのカスタマイズしたいところを少し変えるだけで、 あっという間に、それっぽいものができあがりました。

…と偉そうに書いていますが、雑誌の特集記事を見ながら、 そのまま実行しただけです。(具体的には、SoftwareDesign の12月号です。)
実際に、自分が実現したいサービスを実装しようと思った場合、 もう少し詳しく中身を知らないと、簡単にはできないように思います。

いや、Ruby をご存知な方なら、すっとわかると思うのですが…。
(今のところは、呪文に近いです。> Ruby)

Perl はそれなりにわかりますので、Perl 版があればいいなと思っていたら、 Catalyst なるものがすでにありました。

Catalyst - Web Framework
http://catalyst.perl.org/

ヒマになったら、試してみたいと思います。
とりあえずの目標は、『栗日記』を実現すること、でしょうか。
(今は、Perl CGI + Apache モジュール という、変な構成です。)

みなさんも、興味があれば、試してみてください。
せっかく新年を迎えたのですから、いろいろチャレンジして、 知識や経験を得ないと、もったいないですよね。

今週も、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また来週、お会いしましょう!

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